県事務研研究大会・第1分科会報告

県事務研研究大会・第1分科会報告

 第1分科会・伊達地区では、統廃合による学校数の減・事務職員の未配置・世代交代が進んでいくことから、学校経営を支える学校事務をこれからも機能的に推進していくために、次のようなテーマで発表が行われました。

学校事務を未来へつなぐ 私たちの今とそのあり方
〜伊達地区事務研が展望する学校事務の共同・連携実施〜

 伊達地区事務研では、実践内容をまとめた「ホップ・ステップ・ジャンプ」という資料をもとに各会員がテーマを設定して個人実践を行い、年度末には「実践のまとめ」やデータの配布で成果を共有しているということでした。
 会員と管理職に向けた「学校事務職員はどのような役割を担っていると思いますか?」というアンケートでは、会員側は「バックグラウンドを整えるのが事務職員の役割」「学習環境を整備し子どもの学びを支援する」等の、いわゆる裏方であると考える意見が多いのに対し、管理職側は「的確なアドバイスができる助言者」「管理職とともに教育環境を考える役割」「学校の顔であり、地域等の窓口としての役割」という回答であったのが目を引きました。私たちの立ち位置はすでに黒子ではないということを、私たち自身が十分に理解し、行動していかなければならないと思いました。
 私たちは、学校で働く学校事務職員だからこそ、教職員、児童生徒、保護者、地域とのつながりを把握し、想いをくみとり、事務の統括者としての役割を果たしていくことが大切であるという発表に気の引き締まる思いでした。
 後半のグループ協議では、職務上の課題や、共同連携でつながることでの成果についてそれぞれが意見を出しました。
 その中で私は、三春町での文書ファイリングキャビネット導入について、次のようなことを話しました。
 ・三春町では予算編成の際に町小中学校長会長と共同連携グループ運営委員長との
  連名で、キャビネット導入についての要望書を提出し、町内で統一できるように
  共同連携グループとしても計画的に進めていること。
 ・共同連携で標準化をすすめることにより、分類表やフォルダタイトル等を一から
  作成せずにすみ、スムーズにキャビネットに移行することができていること。
 一人ではなかなか難しかったであろうことも、連携して取り組むことで可能になったことを他地区の方々に伝えることができました。また使い勝手や教職員の反応なども、フォルダでの管理をしていない地区の方には、たいへん興味深かったようです。
 この分科会に参加して、専門性を身につけ、学校経営を補佐していけるよう、日々の実践を大切にしていきたいと改めて感じることができました。

 [柳沼]

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