福島の酒 7年連続日本一

 今年も「全国新酒鑑評会」が開催され、福島県内からは31銘柄が入賞、うち最多の22銘柄が金賞を受賞し、7年連続9回目の金賞受賞数日本一に輝きました。

 7年連続というのが突っ込みどころなんでしょうか、いろんなデマ・風評もあるようですが、いやいや、連続が7年であって、それ以前からずっと上位だし、1位も2位もあるんだよね。(追記:過去14年間、1位と2位しか獲ってないそうです。福島TRIP
 福島では平成4年から「清酒アカデミー」という人材育成の場を県酒造組合が設けて、ベテランの方々が若い造り手を育成しています。技術や知識がしっかり受け継がれている。
 また、酒米や酵母づくりも、県ハイテクプラザなどが中心になって開発が続けられており、会津・県中地方を中心とした山々がうまい水をたくわえていますし、まぁそれらが渾然一体となって醸し出される、っつーわけですね。正直うまいのよ。でも、デマ・風評を流布する方々はそのおいしさを知らないんだろうからかわいそう。
 そだごど言ってねぇでいっぺぇ飲んでみらっしぇ。

 そもそも出品数が多いのだとも思います。でも、それだけ酒造りに適した地域であるということでもありますね。そうして互いに磨き合うことでうまい酒になっていくと。
 もうひとつ。それだけ酒の需要も多いのかも知れません。だから多くの酒蔵があって需要と供給のバランスが保たれてきた。当然うまい酒が飲みたいわけで、県民がそのうまさを高めていると言っても過言ではないかな。
 先日、郡山で飲んできましたが、福島の酒ばかり扱っているお店です。こんな感じに福島の酒が並んでいますが、ぜんぜん一部抜粋的なもの。全部やっつけるのは至難の業でありまして、うまい酒はまだまだあるんだよね。たくさんの日本酒の中からそれぞれの好みに合った普通の酒を見つけるというのも楽しみなんだなぁ。
 さらに、県内各地の郷土料理も豊富に取り揃えられていて、ここで福島を丸ごと味わうことができるんですね。
 福島さ来たどぎは郡山さちょっこら寄って飲んだり食ったりしていがんしょ。

 かつては、日本酒というとちょっと引くところもありましたよ。ビール飲んでウヰスキー飲んで、次は日本酒‥‥ではない。かつては自分も敬遠してました。
 でも吟醸酒なんかが登場して以降、そして現在の日本酒ブーム、やっぱり日本酒うまいんだわ。
 地元の清酒・三春駒もまた金賞を受賞しました。遠くの神様の方がありがたいような気がしてつい疎遠になりがちなんですが、そんなわけで今日は飲んでいます。うまいんです。昨日は郷土料理・三角油揚げのほうろく焼きをいただきましたが、今日はタケノコとニシンとフキの煮物。正に今が旬。フキのめんどくせぇ下準備ももう楽しくてしょうがねぇ。
 今頃だら毎日野菜だの山菜だのばっかり食ってんだぞい。したげんちょ酒がはがいぐんだわい。

 うまい酒は福島だけじゃありません。数だけじゃないですからね。全国にいっぱいあって、これはという銘柄を楽しむこともできるようになりました。
 どれほど幸せかと思います。ほんとうにありがたいことです。元気で飲み続けなければと思うのです。飲み過ぎんなっつーごどだべない。