母の日・父の日・孫のひぃ

 GW明けに父の命日がやってきて、毎年同じようなことばかり書いています。

 こんなことブログに綴ってみたところでどうなるものでもないのですが、このブログ自体が個人的などうでもいいような話ばかりなので、また日記代わりに書いておく次第です。

 数日前、父ちゃんの命日でした。生きていれば八十代半ば。亡くなったのは三十代半ばという若さだったのです。私自身の子どもたちが間もなくそんなお年頃で、まだまだ一人前のようには思えないんだけど、小学生だった当時の自分にしてみれば、当たり前ですが父ちゃんはもう立派な大人だったのです。ん〜何だか不思議な感じ。
 その父ちゃんの歳を上回ることが自分の目標でもあったんですが、もう軽くオーバーしちゃって還暦が近づいていると‥‥。
 父ちゃんの顔や姿は今もって当時のまま何も変わらないのですが、間もなく還暦を迎えるようになったおっさんな自分よりも、ずっとずっとご年輩というイメージなのだからまた不思議。それでいて、近隣・知人の八十代おじいさんなどを思い浮かべると‥‥いやいやそんな老齢感は微塵もないんだなぁ。ホント不思議。

 しばらく入院していていたのですが、亡くなる数日前ってちょうどGWで、自分たち家族はもちろんおじさんおばさん親戚の見舞いが集中したんです。好物を食べて元気出せと、みんながみんな柏餅を持ってきてくれたのですが、うまいうまいと喜んで見せてたらしいんですね。
 数日後急変したのですが、決して柏餅の食べ過ぎが原因ではありません。父ちゃん、だいたい死期を悟っていたのかもしれない‥‥。
 その笑顔だったのかな、喜んでる父ちゃんの姿が自分は何だか嬉しくてね、父ちゃんに手伝ってもらって作ったプラモデル、病室の隅で自慢げに遊んでいたんだ‥‥。
 そのおぼろげな光景が毎年この時期ふっと浮かんでくるんだけど、近年涙腺がゆるくなっちゃってなぁ‥‥。はい終わり終わり。

 大人になってからかな、この命日は絶対外したくなくて、平日なら休暇を取るなどして墓参りをしたものだけれど、もう50年近く経つわけで、最近はその近辺の休みの日に行けばいい方です。
 今日は母の日ということもあって、墓参りをしてきました。母ちゃんももう他界しているんですが、当時はまだじいちゃんばあちゃんもいたんだけどさ、嫁の立場で、女手ひとつで自分たち三兄弟を育ててくれたわけだから、ホントに感謝しかないんです。あぁまた涙腺が‥‥。
 親孝行したい時に親はなし。布団の代わりに水や線香の煙を墓石に振りまいて、近況報告やら何やら‥‥。

 さて、自分はもういい歳のおっさんになり、妻は子どもたちから母の日のプレゼントをいただいたりしました。ありがたいことです。孫の笑顔を見たり、いっしょに楽しく遊んだりすることが何よりのプレゼントだから、気にしなくていいのにと、こういう歳になると思います。
 そう思っていた矢先、昨日は孫が40度の熱にうなされて痙攣を起こし、救急搬送されるというとんでもない日になってしまいました。孫の突然のことで、じいさん「ひぃ!」ってびっくりしちゃったよぉ。
 点滴を受けて落ち着き、幸い大事には至らず入院することもなく戻ってくることができたらしいのですが、熱が下がるよう様子を見るしかないらしい。体調不良がずいぶん続いているんだけど、このままで大丈夫なのかなぁ‥‥。

 改めて墓参りなのですが、そうか、父ちゃん母ちゃんだけでなく、御先祖皆々様へいろんな御報告をしなければならなかったのだなと、お決まりの柏餅を持って墓参りをし、藁にもすがる思いで孫の全快などお願いしてきた次第です。
 保育所はもうしばらくお休みとなりそうですが、慣れないままどんどん日が経ってしまうなぁ。お試し保育も慣らし保育もぜんぜんやってねぇようなもの‥‥。

 我が家では「妻の日」。母の日じゃねぇと思いつつ、日頃の御労苦に感謝申し上げなければと、いつものとおり晩ごはんを作って食べていただきました。
 さてメニューは‥‥食べたいものが一番だと思って、バレーボールの試合でお出かけ中だけれどメールを送って確認です。

 1. ベーコンとキノコの‥‥
 2. 何味かはともかくパスタとか
 3. 切って食うような分厚いステーキ

 やがて返事が届きます。
 「切って食うような分厚いステーキ」
 ん〜やっぱりな‥‥。

 よし、今日は奮発するかっ! と出かけるも、た、た、高ぇ‥‥。
 母の日セールでなお高ぇ‥‥。
 速攻検索すると、スーパーで売ってる安いアメリカ産ステーキ用肉でも、焼き方のポイントを押さえればうまいのだと、オレはミディアムレアなその断面を信じてがんばってみたのです。それを赤ワインで流し込む。あぁよだれが‥‥。

 私の感想といたしましては、ステーキは、ちょっと安いくらいの材料に喜んでなどいないで、ちょっと奮発するつもりで、そういうお店で焼きたてのそれを食べるのがよろしいかと。その方がきっとみんながシアワセに‥‥。
 それにしても、自分で返事したくせに、いったい何を作るのだと怪訝そうに様子を伺っていた妻‥‥。何かあやしいと逆に思っていたのですが、後になって、メールは娘に送っていた、返事は当然娘からだったことに気付きました‥‥あ゛。

 孫のひぃはともかく、父の命日、母の日は毎年こんな感じで終わります。
 初夏の清々しい好天が続いています。2月半ばからの長い年度替わりもやっと一段落の感、そしてこれでようやく新年度を迎えた気分になる時期です。年度どころか年号まで変わってしまったし、クールビズでネクタイもしません。春じゃなく夏。
 どうもそのジモティってのは当たり前すぎて、今年も妖艶な滝桜を見ることなく終わってしまい、今は雄々しい葉桜になりました。時季はずれの感はあるけれど改めてその滝桜を見て、そうこの葉桜なんだよなぁと思うのです。
 わずか10日ほどの花のシーズンはもちろん素晴らしいんですが、自分にとっては鬱蒼と生い茂る濃緑の巨木なのだと思うんです。こうなったところで元気をもらっているような。
 何はともあれ、さぁ自分なりのタイミングでスタートです。