立秋・涼風至

 のろのろ台風には困ったものです。さっさと勢力弱め消え去ってほしい。
 台風が居座っていたせいか、この数日の湿度がやたら高く、まぁ連日ぐったりだった。せっかくの週末も結局何もせず家の中でうだっている始末。

 土曜日も、曇りだからと油断していつもの散策路に入ったけど、ジメジメした森の中はヤブ蚊だらけ。逃げるように森を抜けて街に出たらさっぱり‥‥どころか身体全体から汗がジトォ〜って感じで気持ち悪い。大暑の末候・大雨時行、雨もさることながら湿度もピークってことなんですなぁ。

 そんな中、森の外れに立ってる木のてっぺんに何かいるのを発見。急いで望遠レンズに交換して取り急ぎパシャッ!おお猛禽類こっち見てるぅ‥‥。襲っては来ないだろうと思ってはいるけれど、がっつり見られているのに気づくとちょっと恐いものです。トリミングしました。

 ヤブ蚊に耐えながらなおも狙っていると、やがて飽きられて飛んでいきました。トンビだったのかなぁ。飛び立つ瞬間をダダダダ‥‥撮ったのでコマ送りの連続写真で。右端の2枚、実はもっと高低差がありました。
 猛禽類を撮ったのは初めてですが、ぜひフクロウ系撮ってみたいものです。

 ひょっとしたらカワセミもいけるかなと少し期待しながら先を急ぎます。と、上のポイントに近づいたらサーッと川下へ飛び去るのが見えました。
 急げ急げ、下のポイントに期待して早足で向かったのですが姿は見えーず。仕方なく、川面の虫を狙って何度も急旋回しているツバメを、撮れないのは百も承知でしばし流し撮り。もちろん成果なし。と、そこをスーッと青い線が‥‥。

 あわてずその線をまず目で追って当たりをつけ川上方向へ静かに追いかけると、おお予想どおりの場所に留まっていましたよぉ。対岸側でなくこちら側。もっと寄りたいけどこれ以上は無理っぽいところで構え直して連写だだだだだっ!
 これまでで一番接近して撮れたかも。周りの枝がじゃまだけど‥‥。と言いながらもトリミングしてあります。
 でもね、こんな日は無理していつまでも追いかけ回さず、それじゃどうもねとこちらから別れてくるのでありました。ホントありがとねぇ。小躍りして帰る。

 さて、そうこうしているうちに季節はもう秋になりました。
 台風が動き出し、東北南部にも涼しい風が吹くようになりました。まだ湿度は高いけど、この風で夕方は少し落ちついた感じ。
 田んぼは青々として、早いところはもう出穂しています。赤とんぼは稲と稲との合間に身を隠しながらも縄張り争いが絶えません。それを楽しんでいるような‥‥。
 今朝は、また長い1週間か‥‥なんて出かけましたけど、祝日があってそのまま週末のお盆休みの‥‥で、お盆前もう何日もないじゃないかと焦っています。そんなこの時期が実は踏ん張りどころ、なんだよねぇ。