しあわせだなぁ

 目には青葉。
 2週間ぶりに歩きましたら、緑がより色濃くなっていて、花もそして雑草も、いろんなものが生き生きとしているのを感じました。小満を迎え、冒頭のでかい画像(昨年)とだいたい同じになりました。

 耳には山のホトトギス。
 あれっ?と思ってとりあえずシャッター切って、望遠レンズに交換して‥‥るうちに逃げられるというお約束どおりの展開。これはキビタキですが。
 明け方、3時半頃でしたか、テッペンハゲタカ、テッペンハゲタカ、ってあぁ今シーズン初めて聞いたかもしれないと思ってうれしくなりました。ホトトギス見たことないけど、耳にはしっかり残ってる。

 口には‥‥もう初ガツオしかねぇべよ。(とアジのたたきとタケノコ煮)
 金曜日、朝から青空が広がってホントにもうこの「目に青葉3点セット」が頭から離れなかったのです。コンバンカツオタノム(アジノタタキモ)と電報打って、1週繰り上げのオレプレミアムフライデーと相成りました。

 酒は三春駒大吟醸。
 こんなこともあろうかと思って、もう1本を冷蔵庫に仕込んで出勤するあたりがスルドイですな。ん〜予想どおりの展開。
 今週もどうにか仕事は乗り切ったし、足腰の痛みは通院して少しずつだけど退いてきたような気がするし、家族揃ってこんな食卓を囲めるなんて、ぼかぁしあわせだなぁ‥‥と思うのであります。

 前日のニュースが新聞1面に掲載されました。今度は全国新酒鑑評会での日本一。金賞には先週南部杜氏の鑑評会で1位に選ばれた三春駒も入っていて、地元民としても嬉しい限りです。さぁ今日も飲まなくちゃと思いますし、もっともっと広めなくちゃと俄然張り切ったりするものですね。笑
 過日「酒どころ福島」なんて話をしましたが、あの時の銘柄もしっかり名を連ねています(仁井田本家の「穏」は金賞こそ逃しましたが入賞です)。やっほー。
 どこに書いてあったか誰が言ったのか失念してしまいましたが、福島の強さは一銘柄だけ突出するのではなく幅の広い旨さだとか。ハイテクプラザの米作りなんかもすごいんですよね。蔵元・杜氏はもちろんみんなが互いに学び合い、官民挙げみんなでつくって来たからなんだろうなぁ。
 つくる側だけでなく飲む側も、そういう裾野の広がりが福島のしあわせにつながっていくような気がします。

 まぁね、しあわせは酒だけじゃねぇから。いろんなしあわせがあると思います。
 昨日歩いているときに、ひとんちの塀の外から、花に集まってくるハチの様子を撮っていたの。あやしいヤツだなぁとそこのおばちゃん見ていたようなんですが、たぶん花の写真を撮っているんだと勘違いしたみたいなんです。
 んで、うまく撮れずあきらめて歩き始めた自分に声を掛けて、中にいっぱい花が咲いてるからと招き入れるんですよ。断るのも何だと思って一応は入ってみたんです。ハナカツミがこんなに育ったんだと。確かに可憐でいい感じ。花が終わったらこうして摘まないと来年いっぱい咲かないんだというツツジ。驚くほどびっしり詰まって咲いています。あれもこれもともう話が止まりません。自分は上の空で、たまたま蝶が蜜を吸いに来たところをシャカシャカシャカと連写で撮るもんだから、おばちゃんますますヒートアップしちゃって‥‥。
 それもしあわせですよね。手塩に掛けて育てた花が見事に咲く。見事に咲いた花を見てもらう。自慢の花の話をする。へたすりゃお茶でも飲んで‥‥なんて話になりかねなかった。でもそれくらいうれしい、しあわせってあるんだよね。

 自分は、酒飲んでるときばかりではないけれど、カツオ食べながら三春駒飲みながら、ぼかぁしわせだなぁ‥‥と思ってね、ところでしあわせって何だろうって少し考えたんです。
 んで、実は3年前にこんなことを書いておりまして、あぁあの頃も今も基本的には同じことだと思って妙に安心しました。今思うのは、収入、家、車、服、食事‥‥そんなんじゃねぇというのは同じで、要するにそういうモノではなくて、しあわせだと感じる瞬間がしあわせなんであり、しあわせだと感じることもしあわせなんだなということ。
 ん〜まぁ一歩大人な考えになったかなぁと思ったりもするのですが。
 逆に何かにつけてグチっぽくなってね、歳も歳だからつい口に出してしまうことも少なくなくて、それはそれで以前よりもずっと自己嫌悪感が強くて、何てふしあわせなヤツなんだとショボーンとしちゃったり‥‥。