お城山祭りを遠巻きに見る

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城跡や
 兵どもは夢の中
 夏の宴も今宵限りか

 お城山がにぎやかになったらいい、頂上で何か食べられたらいい、みんなが集まれるところになったらいいのに‥‥そう思ってはいたんだけれど、オレこんなにぎやかさまでは求めてなかったんだよなぁ。これなら静かな方がいい‥‥。それが正直な気持ち。
 基本的に自分は人の多い場所は好まないんだということを再認識したのでした。

 お城山祭り最終日。実は前日・土曜日にだいたいのところは区切りがついて、今日は片付けに向けてチマチマとやるんだろうくらいに思い、その名残でも写しとこうとお城山に登ったのでした。
 が、実際にはさぁメインイベント始まるよ的な慌ただしさ。特設ステージのスピーカーからは軽快かつ賑やかサウンドが流れて、それがオレをさぁ早く早くと一層追い立ててるような気がして、逆らうことなく逃げるように反対側へ降りて帰ってきました。

 もちろん前夜の日本酒飲み比べ大会もパス。だって酒が好きというだけで知らない人たちと楽しく盛り上がれるような性格じゃないから。一人できちんと帰ってこれる自信がないから(どんだけ飲むつもりだったのか‥‥)。

 それにしてもだ。にぎやかにする、何か食べられるようにする、人を集める、それってつまり言うほど簡単じゃなくて、これくらい力を入れないとできないことなんだよね。
 軽トラの焼き鳥屋さんが、誰が来るでもないのを頂上・二の丸跡で1日中待ってられるはずはないんだもの。茶店のばあちゃん然りなんだよなぁ。賑やかなところは避ける傾向にある自分。静かなところで誰にも邪魔されずにマクロ撮影とかしていたい。しかし大半の方々は賑やかなところで楽しく盛り上がるんだよねぇ‥‥。
 ま、オレの望むお城山はあきらめるか。今のままでいいや。

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 もう何十年前ですかね。ベニヤ板だかコンパネをいっぱい並べて立てかけて、三春のお城を大きく描き、一晩限りの一夜城を見せてくださったことがありました。
 今回もそんな企画があったんですが、時代は変わり足場を組んでLEDで描くというもの。さぁどんなものになるのかと興味はあったのですが、これもやっぱり忘れていたというか‥‥。その舞台裏がこれ。いや表舞台だな。

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 それがこうなる。
 先週の金曜日、帰ってきてすぐ飲んじゃったからあきらめたんですが、ひょっとしたらと窓から覗くとギリギリの角度で見えるポイントがあることを発見。
 望遠で狙ってみたのですが、こっちは三脚で固定しても、ちょっと風の強い日で微妙にぶれてしまいます。まぁそれでもこれだけ見ることができたんで満足です。実際にはもっとでかかっただろうし、建っていたのはもっと奥まったところだったんでしょうけど。

 花火を打ち上げないことには、なかなかわかってもらえないんですよね。でも一発で終わってしまっては何の意味もないもので、こういうのはたいへんなことです。みんなで力を合わせるからできる。しかしどっちかと言えば、一人でも途切れなく線香花火をずっと点け続けるような取り組みが大切なんじゃないかなぁと思うんです。
 否定するつもりは毛頭ないし、ようやくお城山でのイベントができたんだ、それは大いに称えたい、そう思います。集客、町おこし、いろんな企画があるんだけれど、そのためのことではなくて、三春の暮らしそのものを魅せるような取り組みじゃないと、やっぱり無理が生じるし長続きはしないんじゃないかなぁと。
 東北の人、とりわけ福島の人、とりわけ三春の人って、宣伝をすることが苦手です。誰かに頼るんじゃなく自らアピールしていけば、一人ででもチャレンジしていけばいいのにと思うんです。
 そういう自分も結局のところそれが苦手なわけで‥‥。

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