酒造り

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 一気に寒くなっていくのかと思ったら、まさかの暖かさ。昨日の雨はずいぶん強く降りましたけど、あれで寒かったらドカ雪になったんじゃないかと、そんな心配もしてしまいますね。暖冬の時はそうしたゲリラ的なヤツが恐いとか‥‥。
 一夜明けて、今日は氷が張るような冷え込みではなく、穏やかな日になりました。酒蔵から湯気がずいぶん強く立ち上がっています。盛んに酒造りがすすんでいるんですね。

 無意識にそちらの方に足がすすんでしまいました。戸口が少し開いていて作業する声が聞こえるものだから、どんな作業をしているのかと様子を伺っておりました。するとガラッと戸が開いて、あ‥‥、逃げ出すわけにも行かず逆に「そこまでいいですか?」と、作業が見えるところまで進ませていただきました。(^^ゞ

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 どういう工程なのかよくわかりませんが、蒸した米をベルトコンベアみたいな機械で送って、一気に冷ましていました。冷ますのも機械です。

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 どれくらいの温度なんでしょうね。冷ました米が落ちてきたら、かたまりになっているものをある程度ほぐします。それが溜まってきたらこれをヒョイッと担いで別の場所に持っていって、たぶん広げるんでしょうね。

 この米は山田錦。しかも40%精米だそうで「おぉ大吟醸ですね」などと会話も弾んでしまいました。知ってる人だったんです。へぇここで働いてたんだ‥‥。と思ったら、彼が指さす方向にいる人も‥‥知ってる人でした。えぇ? なになになに? みんなで酒を造ってたの?
 おぅ、ひろまるくんに飲んでもらう酒造ってっからうんと飲んでよ。

 そうでしたか。こういうことだったんですか。酒を造るなんて、考えなくはなかったけれど、そういうのは一流の杜氏さんを中心にいわゆる職人気質な方々の世界だと思っていたから、自分の入る余地などないと思っていました。
 でも現実は、まぁその道のプロとは思えない先輩方がいつの間にかやっていたというわけなんだよね。驚きも驚きだけど、だったらオレも混ぜてほしい。オレも酒造りやってみてぇ‥‥。

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 木曜日の忘年会に持ち込んだ出羽桜がうまかった。なもんで週末自宅用にまた買ってきて飲んでます。自分が目指したいのはこういう酒なんだなぁ。現実はともかく理想であり夢であり。そんな三春駒にしてみたいんだよねぇ。
 夢を描く、イメージする、それがなければ実現なんて無理。でも思い描くことができれば、その夢はきっとかたちにすることができる。夢をかたちに‥‥自分たちはそれをテーマにして仕事してきたわけだけれど、ここにきて、そんな道もあるんだったら、そっちの夢の方が自分としては‥‥むにゃむにゃむにゃ。
 もう先が見えてきた今の仕事。問題は定年のその先なんだよね。自分ら全くつぶしが効かないからなぁ‥‥。酒造りを軽んじたりするわけではないけれど、うまい酒を造ろうってみんなで力を合わせて取り組めるんだったら、自分もぜひそこに関わってみてぇの。でも力仕事ばっかりみたいで、腰が痛ぇ‥‥ばっかり言ってるヤツはダメかなぁ。

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